岩槻と言えば、雛人形のまち
雛人形、五月人形のまち 岩槻東武野田線岩槻駅東口を中心として、雛人形を専門とする人形店が集まっている。この岩槻は人形のまちとして全国的にも有名である。特に雛人形、兜などの人形が有名。これは日光東照宮造営に関わった職人が、名水井戸があったためその後岩槻にとどまり、江戸初期に始めたものと言われている。現在も岩槻駅周辺や人形町通り、市宿通りなどに人形店が軒を連ねる。
雛人形の選び方にお困りの方は、ぜひ一度岩槻を訪れてみることをおすすめします。雛人形選びは重要ですよ。
雛人形 岩槻 評判
ひな祭りの起源
ひな祭りはいつ頃から始まったのかご存知でしょうか。実はひな祭りの起源は平安時代までさかのぼり、京都で貴族の子女の遊びとして行われていたそう。もちろん今日のような”儀式”ではなく”ひな遊び”という名称だったそうです。それがやがて、紙で作った人形を川へ流したり、厄除けとして飾られるなどの儀式的なものへかわっていったそうです。また江戸時代になると、人形遊びと節句が結びつき、全国へ広まって飾られるようになったのだとか。
ひな祭りを知ることで、雛人形選びも何か変わるかもしれませんね。
なぜひな祭りは祝日ではない?
こどもの日だってあるのに、ひな祭りが祝日でもいいのでは?なんてお思いの方は多いかと思いますが、私も小さい頃にそう思っていたことがあります。実は江戸時代、五節句(人日、上巳、端午、七夕、重陽)のひとつとして、祝日が存在していたとされているのだそう。しかし明治6年に新暦が採用され、五節句の祝日が廃止されたのです。
最終的には、5月5日の端午の節句をこどもの日とする案が採用されたのです。これは、全国的に温暖な時期ということが大きな理由だそうです。もし3月3日が祝日だったら岩槻は大混雑でしょうか?(笑)
では五月人形とは?
3月3日雛祭りに、女子の健やかな成長を祈願し各種の行事を行います。雛人形とは、宮中の殿上人の装束(平安装束)を模しています。
親王(男雛、女雛)・・・それぞれ天皇、皇后をあらわす
官女(三人官女)・・・宮中に仕える女官をあらわす、内1人のみお歯黒、眉無し
五人囃子・・・能のお囃子を奏でる5人の楽人を表し、それぞれ「太鼓」「大鼓」「小鼓」「笛」「謡」である
随身(ずいじん)・・・随臣右大臣と左大臣と同時に衛士(えじ)でもある
仕丁・・・従者をあらわし、通常3人1組である雛人形
三歌人・・・柿本人麻呂、小野小町、菅原道真
役割も違い、表情も違う雛人形。雛人形は選び方がとても大切でしょう。 岩槻の雛人形専門店では雛人形についてを詳しく教えてもらえます。
七段飾りのお雛さまの飾り方
一番最上段(お内裏様)
男雛と女雛の並び方は時代と地域によって異なります。屏風を立てて両脇には雪洞、お内裏さまの間には三方飾(瓶子に口花(桃の花)を差し三方に載せたもの)
二段目(三人官女)
向かって左から『加銚子(くわえちょうし)』、『三方または島台』、『長柄銚子(ながえちょうし)』
三段目(五人囃子)
向かって左から『太鼓』、『大鼓』、『小鼓』、『笛』、『謡』
四段目(隋身)
向かって左に若い方の『右大臣』、右に地位の高いご老人の『左大臣』
五段目(仕丁)
向かって左から『台笠』、『沓台』、『立傘』または『泣き顔の熊手』、『怒り顔の塵取り』、『笑い顔のほうき』、向かって左には『右近の橘』、向かって右には『左近の桜』
六段目・七段目(お道具類)
嫁入り道具・乗り物ぞろい(御所車、御駕籠の一組)
一緒に飾られることの多い雛あられやその他お菓子が飾られますよね。これらはどんな意味があるかご存知でしょうか。
雛あられは、四季(春・夏・秋・冬)をあらわす四色に色づけされた、炒った米粒と細かい可愛いおせんべいのようなあられ。菱もちは早春を三色の緑・白・紅の重ねが一般的です。雪の上から若芽が萌え出る春の大地を表し桃の花がほころぶ様子が伺えます。江戸時代ごろまでは、緑と白の二色重ねでした
白酒は魔よけの力のある桃の花と白酒の組み合わせはおめでたい『紅白』の意味が込められているようです。
大変歴史のあるものですから、人形ひとつひとつ、お飾りひとつひとつに深い意味が込められています。ただ可愛い、ただ綺麗と眺めているのももちろん楽しみのひとつですが、意味を知った上で眺めるとこれまた違う感情があります。これだけ歴史の古いもので、それが現代までずっと親しまれている行事となると、それだけ重要であり、必要だということをみんなが感じている証なのでしょう。
雛人形飾りが廃ることなく、これまで続いてきている理由が分かるような気がします。これからも何百年、何千年とずっとずっと伝わっていってほしい文化ですよね。
我が家の娘たちはそんなことはつゆ知らずで、お雛様の季節になると「いつ出すの?明日出すの?早くしないとお雛様が終わっちゃうよ」と急かしてきます。特に下の娘はまだ6歳なのでその辺りが異常に敏感です。お姉ちゃんはもう落ち着いていますね。妹が騒いでいるのを見て「ウルサイ」と言うほどなので。
そんなお姉ちゃんのほうも、もちろん雛人形の意味なんぞ分かっているわけではなく。出せば喜ぶのですが、最近は迷信というか、雛人形を○日前に出さないとお嫁に行けないという話や、いつ仕舞わないとお嫁に行けないという話を聞いてきたらしく、そういう意味でうるさく言ってきます。(私も小さな頃そうだったかも。)
出したら仕舞わなきゃいけないので、ましてや汚したらいけないものですから、大切に扱っているのですが、なかなか下の娘はおとなしくしてくれません。それはまあ近づけなければいいと思っていたのですが、そろそろ歯止めも効かない感じですからね。出すときは注意していないと大変なことになってからでは危険です。雛人形自体も安いものではないですからね。
我が家の雛人形は、主人の両親が贈ってくださいました。北関東に住んでいますが、わざわざ岩槻の雛人形専門店へ行き、長女が誕生して初めての雛祭りのときのために買ってくれたんです。
主人には姉がいまして、主人と私が結婚する前にお嫁に出て、そのときに雛人形も持っていったそうなんですね。 その後一年して、義姉夫婦にも長女が誕生したので、こちらにはそれがないと不憫だということで買ってくれました。
岩槻というところは人形のまちで、雛人形や五月人形を専門にしたお店がたくさんあるそうなんですよ。だから主人の両親は迷いに迷ったらしく。とにかく岩槻で買うのがいいと知人に聞いただけで向かったそうなので。そもそもインターネットなんかも知らないですからね。
あるお店に入り、とにかく聞きまくったのだとか。高価なものだし、買えば一生ものだし、そんなものに限って知らないことは多いし。選び方というのもちゃんとしているんだそうですよ。詳しくは聞いていませんが、雛人形の選び方はあまく見てはいけないらしいです!雛人形にとても詳しい方に(専門店ですから当然)しこたま聞いて、それで我が家にこのお雛様が来たというわけです。主人の両親の想いがたくさん詰まっているわけです。
もちろん大切にします。娘がお嫁に行ったときに持って行けるように、きちんとお手入れをしておいてあげたいと思っています。 我が家の場合は娘が二人いますけど、この場合ってどうなんだろう?やっぱり長女?でも二女が先に結婚して子どもができたら?まだまだ先の話すぎますかね。今のまま大人になったら取り合いになるだろうな・・・。そのときは今度は私たち夫婦が、どちらかに新しい雛人形を贈ることになるのかな。なんか良く考えるとこういうのってステキですね。伝統を繋げる感じと、また新たな雛人形を贈ることで、新しく受け継ぐものが増えていく感じ。
そうそう、私の実家の雛人形は?と思いますよね。私も姉が一人いるんですよ。だから姉に取られちゃったんですよ!小さい頃から見ていた雛人形が、もう私のものではなくなると思ったときはやっぱりほんの少しだけシュンとしましたね。まあもう子どもでは無いんだしってことで、特に気にとめませんでしたが。実家にあった雛人形は、無事に私の姉夫婦へと受け継がれ、そのまた娘へ受け継がれ・・・となるわけですから。というか、今思いましたが、女系ですね。女だらけです。もし将来、男の子ばかりが生まれたらどうなるんだろう?そうしたら新たに五月人形が必要になりますね。取り敢えず、主人の実家に五月人形はひとつ眠っているようですけど。
まさか我が家にも男の子がひとり誕生するかも!?もしそうだとしたら早くしないとですね。じゃないと義姉夫婦や、私の姉にまたも取られてしまうかもしれません(笑)。
小木人形
住所:〒339-0072 埼玉県さいたま市岩槻区古ヶ場2丁目1-3 岩槻工業団地内
電話:048-794-2964